近年、国際化に伴って、持病がありながら海外旅行をする日本人が増加している。中でもクルーズ客船での旅行は、慢性疾患を持つ旅行好きな人にとって最良の旅行手段の一つと言えるだろう。

 なぜならクルーズ客船は、自分の客室に荷物を置いたまま次の目的地に移動できる、いわば「動くホテル」だからである。電車や飛行機を使った旅行のように大きな荷物に苦労することなく、軽装で様々な土地の風景を楽しむことができる。数は限られるが、車いすのままシャワーを浴びられるようなバリアフリーの客室もある。車いすを使用していたり在宅酸素療法を行っているなど、移動に制約があってもわずかな身体的負担で遠方に旅立てるのだ。

 クルーズ旅行のシーズンはこれからの夏が本番である。そこで本稿では筆者の経験をもとに、慢性疾患を有する患者をクルーズ旅行に送り出すかかりつけ医の視点で、楽しく安全に旅行できるようにするために患者に伝えたいことを紹介する。

クルーズ旅行に行く患者に伝えたい5つのことの画像

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