大学病院勤務を18年間続ける中で、私はこれまで送別の機会に幾度となく立ち会ってきた。それぞれの医師がそれぞれの事情で、それぞれの転地に異動していく姿を眺めてきた。円満な笑顔の一方で、憤懣やるかたない表情や歪んだ笑みを浮かべる方もおられたような気がする。同じ医局に属し、同じ研修を受け、同じ診療に従事し、質の高い教育と研究を行ってきたはずである。

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