安定狭心症の患者に対するPCIのタイミングと有効性は見直しが進んでいる。ベルギーOnze-Lieve-Vrouw ClinicのPanagiotis Xaplanteris氏らは、冠動脈造影による心筋血流予備量比(FFR)が0.8以下の安定狭心症患者について、PCI+薬物療法群と薬物療法単独群を比較するランダム化対照試験を行い、5年時点での治療成績はPCIを併用した方が優れていたと報告した。また、FFRが0.8超だった患者には薬物療法のみを行ったが、PCI併用群と成績に差はなかった。結果は、NEJM誌電子版に2018年5月22日に掲載された。

 急性冠症候群患者には早期にPCIを行うと生存率が上昇し、心筋梗塞の再発率は低下する。しかし、安定狭心症患者に対するPCIが有効かどうかについては議論があった。現行のガイドラインは、心筋虚血につながる狭窄かどうかの判断にはFFRを指標にすることを推奨している。

 そこで著者らは、広い範囲の心筋に虚血を起こす可能性がある狭窄(FFRが0.80以下)を標的としてPCIを行い、血行動態上は意義のない狭窄(FFRが0.80超)にはPCIを行わないという戦略が、長期的な成績に及ぼす影響を調べるFAME2試験を実施し

FFR0.8以下の安定狭心症にはPCIが有効の画像

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