フランスAssistance Publique-Hopitaux de ParisのPierre Amarenco氏らは、一過性脳虚血発作(TIA)または軽症脳梗塞を起こした患者を5年後まで追跡し、その結果、脳卒中を含む心血管複合イベントの発生率は、1年目が6.4%で、2年目から5年目までの期間も6.4%だったと報告した。結果はNEJM誌電子版に2018年5月16日に掲載された。

 TIAregistry.orgプロジェクトは、TIAまたは軽症脳梗塞を起こした患者の短期的成績(3カ月から1年後まで)と長期的成績(5年間)を評価する目的で行われたコホート研究だ。脳卒中の専門医がいて年間に100症例以上を受け入れている、21カ国の施設が参加して、2009〜2011年に患者登録を行った。組み入れ条件は、7日以内にTIAまたは軽症脳梗塞を経験した18歳以上の患者で、網膜または脳の虚血症状が一過性に現れ、専門医の初回評価で修正ランキンスケール(mRS)のスコアが0〜1だった人。

 61施設が参加した短期的成績は既に別の論文で報告しているが、今回は5年後までの追跡率が50%以上だった42施設のデータを用いて、長期的成績をまとめた。これらの施設では追跡率の中央値が92.3%(四分位範囲は83.4〜97.8)だった。


TIAから5年後も心血管イベントリスクは高いの画像

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