米国Mount Sinai医科大学のMario Gaudino氏らは、冠動脈バイパス手術(CABG)で左内胸動脈に加えて、橈骨動脈(RA)グラフトを用いた場合と大伏在静脈(SV)グラフトを用いた場合を比較したランダム化対照試験(RCT)を選び出して、系統的レビューとメタアナリシスを行い、RAグラフトを選択した方が、その後5年間の主要心血管イベントの発生率は低く、グラフト開存率は高かったと報告した。データはNEJM誌電子版に2018年4月30日に掲載された。

 SVグラフトとRAグラフトのアウトカムへの影響を比較するRCTは、これまでにも複数行われているが、いずれも十分な検出力を持っていなかった。そこで著者らは、そうしたRCTの患者レベルのデータをあわせて分析するRADIALプロジェクトを2015年3月に開始した。対象として、CABGを受ける患者に、左内胸動脈グラフトに加えて、RAグラフトまたはSVグラフトを適用し、2年以上追跡して心血管アウトカムを比較していたRCTを選出した。条件を満たしたRCTの研究者に、最新の追跡情報を含む、プール解析に必要なデータの提供を依頼した。

 主要評価項目は、死亡、心筋梗塞、血行再建術再施行を併せた主要心血管イベントとした。あらかじめ

CABGには大伏在静脈より橈骨動脈グラフトの画像

ログインして全文を読む