脳卒中や外傷による大脳半球の損傷によって、片側の上肢に慢性的な麻痺がある患者を対象に、正常に機能する側の第7頸神経(C7)を麻痺側につなぐ手術の有効性を検討した上海・復旦大学のMou-Xiong Zheng氏らは、手術介入群はリハビリテーションのみの対照群よりも12カ月後の麻痺が軽減していたと報告した。結果は、NEJM誌電子版に2017年12月20日に掲載された。

 腕神経叢を形成する第5頸神経(C5)、第6頸神経(C6)、第7頸神経(C7)、第8頸神経(C8)、第1胸神経(T1)は、あわせると4万から6万9000本の神経線維からなり、それらは上肢全体に分布している。C7が運動機能を支配している領域はC5、C6、C8、T1の分布領域と重複しており、C7を切断された場合も同側の上肢には一過性の脱力としびれが現れるだけであることが報告されていた。そこで著者らは、患者の両方のC7を切断し、麻痺のない側のC7神経を脊柱と食道の間に通して、麻痺のある側の腕に向かうC7神経につなぐ治療の有効性と安全性を評価する臨床試験を計画した。

 対象は12〜45歳までの片麻痺がある患者で、脳卒中、外傷性脳損傷、脳性麻痺による病変と対側の上肢の痙縮

対側のC7神経移植で慢性的な片麻痺が改善の画像

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