股関節の運動時に大腿骨と寛骨臼の間に異常な接触があるために、関節痛や骨の損傷が生じる股関節インピンジメント(Femoroacetabular impingement;FAI)症候群は、若い成人に関節痛を起こす原因として知られている。英Warwick大学のDamian R Griffin氏らは、ランダム化対照試験(RCT)を行い、関節鏡手術と、最善の保存的治療の股関節関連QOL改善効果を比較した。12カ月後の時点で、いずれの治療もQOLを改善していたが、手術群の方が改善は大きく、両群の差は臨床的に意義のあるレベルだった。結果は、Lancet誌2018年6月2日号に掲載された。

 FAI患者には、再建手術を含む関節鏡手術、または理学療法士の主導による保存的治療などが行われている。多くのケースシリーズ研究が、外科的治療や理学療法による改善を報告しているが、2014年のコクランレビューでは、FAI症候群に対する外科的治療の有効性を示したRCTはなかった。そこで著者らは、最善の保存的治療と関節鏡手術の臨床的な有効性を比較するために、英国内の23のNHS医療機関で、評価者盲検のRCT(UK FASHIoN試験)を計画した。

股関節インピンジメントは関節鏡手術が有効の画像

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