脳出血患者に発症から8時間以内にトラネキサム酸を投与してプラセボと比較するランダム化対照試験を行った英国Nottingham大学のNikola Sprigg氏らは、発症から7日までの死亡リスクは低かったものの、90日後の修正Rankinスケールや死亡率に有意差はなかったと報告した。詳細は、Lancet誌電子版に2018年5月16日に掲載された。

 脳出血を起こした患者の生存率はここ数十年間変化しておらず、機能的転帰を改善することが示されている介入法は、早期の厳格な降圧のみとなっている。トラネキサム酸は、外傷による出血と産後の出血による死亡を減らす効果を持つことが示されている。これまでに行われた、急性脳出血後の患者にトラネキサム酸を投与する治療の可能性と忍容性を検討した小規模な臨床試験2件では、好結果が得られており、大規模試験の実施が待たれていた。そこで著者らは、トラネキサム酸が脳出血患者の血腫の拡大を抑制し、転帰を向上させられるかどうかを調べるために、国際的なランダム化対照試験TICH-2を実施した。

 12カ国(デンマーク、ジョージア、ハンガリー、アイルランド、イタリア、マレーシア、ポーランド、スペイ

トラネキサム酸は脳出血の成績を改善しないの画像

ログインして全文を読む