骨粗鬆症とそれに関連する骨折については、有効な評価法と治療法があるにもかかわらず、骨折リスクを調べるスクリーニングが行われている国は少ない。英国East Anglia大学のLee Shepstone氏らは、地域住民にFRAXを用いたスクリーニングを行うランダム化対照試験を行って、その後5年間の高齢女性の股関節部骨折発症率を減少できたと報告した。結果は、Lancet誌電子版に2017年12月15日に掲載された。

 FRAX(Fracture Risk Assessment Tool)はWHOが開発した、自分自身で骨折リスクを判定できる評価法だ。年齢、性別、BMI、50歳以降の脆弱性骨折歴、親の股関節部骨折歴、喫煙習慣、飲酒習慣や、経口ステロイドの長期使用歴、関節リウマチ、続発性骨粗鬆症について入力すると、10年以内の骨折発生確率が判定される。しかしFRAXを用いたスクリーニング介入により、実際に骨折の発生率を減らせるかどうかを確認した研究は少ない。そこで著者らは、英国在住の高齢女性を、FRAXを用いたスクリーニングプログラム(介入群)と、通常の管理(対照群)に1対1でランダムに割り付けて、骨折リスクに及ぼす影響を比較する非盲検の

高齢女性の股関節骨折はFRAXで減らせるの画像

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