外科手術を受けた患者で、周術期に赤血球輸血を受けた人と受けなかった人の術後30日間の静脈血栓塞栓症(VTE)リスクを比較した米New York Presbyterian HospitalのRuchika Goel氏らは、赤血球輸血を受けた患者はVTE発症リスクが高く、輸血回数が多いほどリスクが増加する用量依存的な関連が見つかったと報告した。詳細は、JAMA Surgery誌電子版に2018年6月13日に掲載された。

 赤血球が、生理的な恒常性や血栓症発症などに役割を果たすことを示すエビデンスが蓄積されている。他方で、周術期の赤血球輸血は広く行われているが、術後の血栓イベントとの関係は明らかではなかった。そこで著者らは、周術期の赤血球輸血と術後30日以内のVTEの関係を明らかにするために、米国外科学会(ACS)のデータベースNational surgical quality improvement program(NSQIP)の登録データを使って調べることにした。

 対象は2014年1月1日から12月31日までに手術を受けた患者。18歳未満の臓器移植患者と、事故による外傷のために手術を受けた患者は対象から除外した。術前の術前72時間、手術中、術後の72時間に赤血球輸血を受けていたかどうかを調べた。ACS-NSQIPの記録では、輸血に

周術期の赤血球輸血は術後のVTEを増やすの画像

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