起こり得る有害事象に抑うつが含まれている薬は多数ある。米Illinois大学Chicago校のDima Mazen Qato氏らは、米国のNational Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)データを用いて、うつ病と診断された患者と処方されている薬の関係を調べ、有害事象に抑うつを含む薬の種類が多い患者ほど、うつ病の有病率が高かったと報告した。結果はJAMA誌2018年6月12日号に掲載された。

 2011〜2012年には、米国の成人の約15%が5剤以上の処方薬を使用していたと推定されている。薬物有害事象による抑うつは、C型肝炎の治療に用いるインターフェロンαのように発症頻度が高く強力なエビデンスがあるものから、β遮断薬のように研究により一貫性のないものもある。そこで著者らは、米国民の代表的な調査データを用いて、様々な薬による有害事象がうつ病の有病率に与える影響を調べることにした。

 NHANESは全米の住民を代表とした横断調査で1960年代に始まったが、1999年以後は毎年約5000人の地域住民を抽出して継続的に調査を行っている。食生活やライフスタイルに関する聞き取り調査を行い、移動検診車を活用して医師と歯科医師による診察を実施し、必要な臨床検査も

処方薬の有害事象とうつ病の有病率に関連の画像

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