米国Pittsburgh大学のBenjamin Click氏らは、ベースラインで大腸内視鏡検査を受けた集団を約13年間追跡し、腺腫性ポリープの有無とその後の大腸癌発症率を比較したところ、進行した腺腫が見つかった患者の大腸癌発症率は高かったが、進行していない腺腫の患者と、腺腫なしの患者の大腸癌リスクには差はなかったと報告した。結果は、JAMA誌2018年5月15日号に掲載された。

 結腸内視鏡検査を受けた患者の約3分の1に腺腫が見つかる。腺腫の切除を受けた患者は、大腸癌を予防するために定期的に内視鏡検査を受けるよう勧められる。しかし、再検査の間隔や頻度に関する信頼性の高いエビデンスはなく、各国のガイドラインにもばらつきがある。そこで著者らは、軟性S状結腸鏡検査(FSG)でスクリーニング陽性となった患者が、その後に受けた診断目的の大腸内視鏡検査で見つかった腺腫に関する所見と、長期的な大腸癌の発症率の関係を調べるために、多施設前向きコホート研究を実施した。

 対象は、米国で1993年から2001年まで患者登録を実施したPLCO試験(Prostate、Lung、Colorectal、and Ovarian Cancer)に参加し、ベースラインと3年後または5年後にランダムに、軟性S状結

内視鏡で腺腫が見つかった人の大腸癌発症率の画像

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