ガイドラインでは誤嚥などの有害事象を最小限にするために、小児に鎮静処置を行う前の数時間は絶食が推奨されている。カナダEastern Ontario小児病院のMaala Bhatt氏らは、同国の小児救急施設を受診した鎮静処置が必要な患者を対象にコホート研究を行い、ガイドラインの絶食時間を満たした場合と、そうでない事例を比較して、鎮静関連有害事象の発生率に差はなかったと報告した。結果はJAMA Pediatrics誌電子版に2018年5月7日に掲載された。

 米国麻酔科学会や米国小児科学会は、鎮静時の誤嚥を防ぐために、処置前の絶食を推奨するガイドラインを作製し、精澄水なら2時間、母乳なら4時間、フォーミュラまたは軽い食事なら6時間、肉や脂肪の多い固形食なら8時間を推奨している。しかしガイドラインは待機的な処置を受ける患者を対象として作製されたものだ。一方、救急受診した患者では、絶食時間を確保するために痛みを伴う治療を遅らせると、アウトカムに影響する可能性がある。これまでに行われた調査は、ガイドライン遵守率が施設ごとに大きく異なることを示していた。

 そこで著者らは、2010年7月10日から2015年2月28日までにカナダの小児救急施設6カ所を受診した0

小児救急患者の鎮静前の絶食は必須ではないの画像

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