米Michigan大学のElham Mahmoudi氏らは、米国の難聴高齢者の医療サービスの利用と医療費に補聴器の使用が及ぼす影響を調べる後ろ向きコホート研究を実施し、補聴器の利用により、高齢者の救急受診や入院の割合を減らせる可能性があると報告した。結果はJAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌電子版に2018年4月26日に掲載された。

 高齢者には難聴患者が少なくない。難聴は、健康状態の悪化とコミュニケーション障害に関係し、患者と医療従事者の会話も難しくする。世界人口の高齢化が進むなか、難聴の問題は深刻化しつつある。補聴器は難聴の転帰を改善するが、メディケアではカバーされず、部分的にカバーされる医療保険に加入していても、最低限しか支払われないために自腹の出費が必要だ。

 著者らは、補聴器の使用は難聴患者の自己負担費用を増やすが、入院や救急受診を減らすという仮説を立て、それを検証するための後ろ向きコホート研究を計画した。2013〜2014年の医療費支出パネル調査(MEPS)を利用して、65歳以上で重篤な難聴であると自己申告し、医療費支出に関するデータがそろっていた患者1336人(平均年齢77歳、女性が43.0%)

補聴器使用が受診率や医療費に与える影響の画像

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