炎症性腸疾患(IBD)患者では、通常よりもパーキンソン病(PD)を発症するリスクが高いことが知られている。米国Mount Sinai医科大学のInga Peter氏らは後ろ向きコホート研究を行い、IBD患者では健康な対照群に比べPDの発症リスクが28%高く、IBD患者が抗TNF療法を受けた場合は、発症率を大幅に減らせると報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2018年4月23日に掲載された。

 LRRK2(leucine-rich repeat kinase 2)遺伝子に変異があると、PDやクローン病のリスクが高いことが報告されている。しかし、こうした関係を支持する臨床データは不足していた。また、どちらの疾患にも全身性の炎症が関係するが、IBD患者に抗TNF療法を適用して炎症を抑制すると、PDリスクに変化が見られるかどうかは明らかではなかった。そこで著者らは、IBD患者とIBDではない人々のPD発症率を比較し、IBD患者のPD発症率に対する抗TNF療法の影響を調べるために、後ろ向きコホート研究を計画した。

 いずれも米国の診療報酬請求管理データベースであるTruven Health MarketScan Commercial DatavaseとMedicare Supplemental Datavaseに2000年1月1日から20

IBD患者はパーキンソン病を発症しやすいの画像

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