ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(HGPS)は、極めて稀だが致死的な早老症で、承認されている治療法はない。米国Hasbro Children’s HospitalのLeslie B. Gordon氏らは、臨床試験のデータと患者登録からの情報を組み合わせて、HGPS患者にファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬であるロナファニブを経口投与すると、総死亡率が減少すると報告した。結果はJAMA誌2018年4月24日号に掲載された。

 HGPSは常染色体優性の早老性疾患だ。発症率は400万人に1人で性別や人種による差はない。患者には、発育不全、リポジストロフィー、脱毛、骨形成異常、アテローム性動脈硬化などの特徴が認められ、平均寿命は14.6歳で、主に心不全により死亡する。

 典型的な患者では、ラミンAをコードするLMNA遺伝子の1塩基が変異したために、スプライシング位置がずれてしまい、ファルネシル化された後に通常のラミンA蛋白より短い変異蛋白(プロジェリン)が生成される。ラミンAの代わりにプロジェリンが細胞核膜の内側に挿入されると、そこに蓄積して加齢による損傷と同様のダメージを細胞に与える。

 基礎研究では、ファルネシル化酵

ロナファニブは早老症の早期死亡率を減らすの画像

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