オーストラリアWestern Sydney大学のJoseph Firth氏らは、英国のコホートで住民ベースの研究を行い、筋力を評価するための客観的な指標である握力は、一般集団のみならず大鬱病や双極性障害患者でも、認知機能のマーカーになりうると報告した。結果はJAMA Psychiatry誌電子版に2018年4月18日に掲載された。

 体力を評価する客観的な指標の1つである握力は、一般の人々の身体的および精神的健康や、認知機能の状態を反映することが知られている。たとえば、握力が強い人では、BMIとは無関係に総死亡と心血管死亡のリスクが低いという報告がある。また、高齢者では、握力が強いほうが、認知機能が高いことが示されている。握力は精神疾患発症のリスクを予測することも示されている。しかし、神経疾患患者においても、握力が認知機能のマーカーになりうるかどうかは明らかではなかった。そこで著者らは、大鬱病または双極性障害の患者と健常人を対象に、最大握力と認知機能の関係を調べるために、住民ベースのコホート研究のデータを調べることとした。

 対象に選んだUK Biobankは、健康に関連する問題を研究するためのコホートで、英

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