完全な臨床試験データの時宜を得た公表は、あらゆる医学の領域において必須だ。公表の遅れや不完全なデータ公開は、患者のケアと科学研究の両方に有害な影響を及ぼす可能性がある。米Brown大学のLindor Qunaj氏らは、癌の治療薬に関する100件のフェーズ3試験を調べ、試験終了のプレスリリース作成から論文発表、またはClinicalTrials.govへの結果掲載まで、中央値で300日かかっていること、結果がネガティブだった試験の報告はさらに遅れることを報告した。詳細は、JAMA Oncology誌電子版に2018年4月12日に掲載された。

 これまでにも、臨床試験終了から分析結果が報告されるまでに、かなりの時間がかかることを指摘した研究はいくつかあったが、複数の疾患領域の研究や幅広い開発段階の試験をまとめて分析していたり、資金提供源が多様だったり、データカットオフ日を起点として発表の遅れを調べている研究や、学会発表の抄録が公開された日を起点とするものなどもあり、方法論的にばらつきがあった。

 そこで著者らは、フェーズ3試験の結果を記載した製薬企業のプレスリリースが配信された時点を起点として、医学会が試験データを利用できるようになるまで、具体的に

臨床試験の論文化までに300日は遅すぎるの画像

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