成人の重症外傷患者に全身CT検査を行うと、隠れた損傷部位が見つかり生存率が向上することが報告されている。しかし小児では確かめられていなかった。米国Albert Einstein医科大学のJames A. Meltzer氏らは、鈍的外傷を負い救急搬送された小児のデータから、全身CT検査または選択的CT検査を受けた小児患者の7日以内の死亡リスクを比較し、有意差は見られなかったと報告した。結果はJAMA Pediatrics誌電子版に2018年4月9日に掲載された。

 小児の外傷のパターンは成人とは異なり、CTでは手術を必要としない外傷が多く見つかるという報告がある。また、小児の放射線感受性は高いため、CT検査による被曝の害は成人より大きいと考えられている。そのため小児外傷患者に対する全身CTの利益を明らかにする必要があった。そこで著者らは、鈍的外傷を負った小児患者に対する緊急全身CT検査が、部位別のCT検査に比べ生存利益をもたらすかどうかを明らかにするために、多施設後ろ向きコホート研究を行った。

 National Trauma Data Bank(NTDB)に登録されていた情報を利用して、2010年1月1日から2014年12月31日までの期間に鈍的外傷を負い、

小児外傷患者にルーチンの全身CTは勧めないの画像

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