カルバマゼピンは、てんかんなどの患者に広く処方されているが、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症などの皮膚障害を引き起こす可能性がある。理化学研究所統合生命医科学研究センターの莚田泰誠氏らは、日本人ではHLA-A*31:01アレルのスクリーニングを行って、陽性の患者にはカルバマゼピン以外の薬剤を投与すれば、カルバマゼピンによる皮膚障害の発生率を減らせると報告した。詳細は、JAMA Neurology誌電子版に2018年4月2日に掲載された。

 カルバマゼピンによる皮膚障害は予測不能で、用量とは無関係だ。日本と欧州では、HLA-A*31:01がそうした皮膚障害に関係することが知られているが、薬を処方する前にHLA-A*31:01アレルをスクリーニングすることで、臨床的な皮膚障害を減らせるかどうかは証明されていなかった。そこで著者らは、日本人を対象にHLA-A*31:01アレルの遺伝学的スクリーニングを行い、陽性だった患者にはカルバマゼピン以外の薬を投与する戦略の有用性を評価するために、コホート研究(GENCATスタディ)を計画した。

 2012年1月から2014年11月までの間に、日本国内の36病院でカルバマゼピンを用

カルバマゼピンの皮膚有害事象は減らせるの画像

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