大鬱病(MDD)患者の半数以上が、回復から2年以内に再発を経験する。独Munster大学のDario Zaremba氏らは、MDD患者と健常人を対象に、ベースラインとおおよそ2年後に頭部MRI検査を行い、その間の構造的変化を比較するケースコントロール研究を実施した。その結果、MDDの再発を経験した患者では、情動の制御に関連する脳の部位に構造的な変化が生じていたと報告した。詳細は、JAMA Psychiatry誌電子版に2018年3月28日に掲載された。

 MDDが、脳の特定の領域、特に海馬、島、前頭前野、眼窩前頭皮質などの構造の変化と関係すること、そうした変化が再発回数や発症年齢といったMDDの経過に強力に影響する可能性が示されていた。しかしこれまで、MDDと脳の構造的な変化の間に因果関係があるのかどうかは明らかではなかった。因果関係に関する情報を得るためには長期追跡が欠かせない。

 そこで著者らは、MDD患者を長期間追跡し、MRIの構造的画像を用いて、MDDの再発と、解剖学的な脳の構造の変化を明らかにしようと考えた。Munster大学の精神科で、2010年3月21日から2014年11月14日まで、 中等症から重症のエピソードを経験し、入院治療

大鬱病の再発で脳に構造的変化が起こるの画像

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