川崎病冠動脈瘤を有する患者の冠イベントリスクの予測に、動脈瘤内径のzスコアが有用であることが示唆された。日本の大規模な患者コホートのデータを後ろ向きに分析した東京都立小児総合医療センターの三浦大氏らは、結果をJAMA Pediatrics誌電子版に2018年3月5日に報告した。

 大きな冠動脈瘤を有する川崎病患者はしばしば、血栓形成や狭窄、閉塞といった冠イベントを経験する。重症患者は、不安定狭心症、心筋梗塞などを発症し、死亡する可能性もある。そうした患者には予防的に、または治療として、抗血栓療法や心血管インターベンションが行われる。

 これまで、冠イベントリスクの予測には冠動脈瘤の内径が用いられてきたが、従来の指標は、患者の体の大きさで調整していないなどの欠点を持っていた。さらに、冠イベントと、年齢、性別、動脈瘤の形態、川崎病急性期の重症度、適用された薬物療法などとの関係は明らかではなかった。

 そこで著者らは、日本の患者を対象に、医療記録を後ろ向きに検討する多施設コホート研究、Z Score Project 2nd stageを計画した。目的は、川崎病で冠動脈瘤を有する患者を対象に、動脈瘤内

冠動脈瘤内径のzスコアが川崎病の予後予測の画像

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