ドイツUlm大学のAngela Rosenbohm氏らは、住民ベースのケースコントロール研究を行い、血清中のレチノール結合タンパク質4(RBP4)値が低いと、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症するリスクが高く、ALSを発症した患者ではRBP4濃度が低い方が死亡リスクが高いと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2018年2月26日に掲載された。

 ALSは運動ニューロンが変性する疾患で、患者は診断からおおよそ3〜4年で死亡する。ALSの発症機序の多くは不明だが、レチノイン酸またはその誘導体が、ALSに関連することは示唆する報告がある。レチノイン酸は運動ニューロンの発生や分化に重要であり、末梢神経系では神経突起の伸長を刺激し、神経再生を促進することなどが知られている。また、ALSモデルマウスとALS患者において、病気の進行と共にレチノイン酸受容体の発現量が変化することも示されている。

 一方、食物に由来するビタミンAは、輸送タンパク質であるRBP4と結合して血中に存在する。ビタミンA代謝のマーカーであるRBP4は、アディポカインの一種でもあり、脂肪組織で発現される。脂肪組織由来のRBP4はインスリン抵抗性に関連があり、

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