抗てんかん薬のバルプロ酸ナトリウムを妊婦が使用すると、子どもの認知発達が障害される可能性が懸念されている。デンマークAarhus大学のLars Skou Elkjaer氏らは、同国の子供たちが複数回受ける全国テストの成績に、母胎内でのバルプロ酸曝露が影響するかどうかを検討し、小学校6年生の同国語と算数のテストで抗てんかん薬非暴露群との間に点数の有意な差があったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2018年2月19日に掲載された。

 バルプロ酸ナトリウムは、てんかんなどの治療に用いられており、出産年齢の女性にも処方されている。しかし、妊娠中にこの薬を使用した場合に、生まれた子のIQ低下や自閉症スペクトラム障害の増加が報告されている。ただし、子供の発達に対する長期的な影響や、新たに開発された抗てんかん薬との比較を行った研究はほとんどない。そこで著者らは、妊娠中のバルプロ酸や他のより新しい抗てんかん薬曝露が与える長期的な影響を調べるため、住民ベースのコホート研究を実施した。

 デンマークの出生統計から、1997〜2006年に生まれた全ての児の情報を調べた。このうち、子供が全国テストに参加しており、母親の学歴や世帯収入などの

妊娠中のバルプロ酸使用は子の成績に影響の画像

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