慢性腎臓病(CKD)がある心不全患者でも、植え込み型除細動器(ICD)を適用すると、予後は改善するのか。米Washington大学のNisha Bansal氏らは、米国で医療保険サービスを展開するKaiser Permanenteの加入者を対象にコホート研究を行い、条件をマッチさせたICD非使用者に比べ、ICDを使用した患者の総死亡率は改善せず、入院リスクが上昇していたと報告した。結果はJAMA Intern Med誌電子版に2018年2月5日に掲載された。

 米国では心不全患者が570万人以上いて、そのうち約3割がCKDにも罹っていると推定されている。左室駆出率(LVEF)が低下している心不全患者では、薬物療法のみよりも植え込み型除細動器(ICD)の使用が、不整脈による心臓突然死の予防に役立つことが示されている。しかしこれらの臨床試験では、CKDを併発している患者を除外していることが多い。そこで著者らは、心不全とCKDを併発している患者へのICD適用が、死亡と入院のリスクに及ぼす影響を明らかにするために、コホート研究を計画した。

 著者らはまず、4地域のKaiser Permanente医療ケアシステムの記録を調べ、少なくとも1年以上の保険加

CKDのある心不全患者にはICDは推奨しにくいの画像

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