一酸化炭素(CO)中毒では、急性期の蘇生治療に成功しても、2〜6週後に遅発性の神経後遺症が生じることがある。韓国蔚山大学医学部のSang-Beom Jeon氏らは、CO中毒患者のMRI検査で拡散強調画像(DWI)の急性脳病変が見られた場合は、遅発性の神経後遺症が生じる可能性が高いと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2018年1月29日に掲載された。

 MRI画像はCO中毒による脳損傷の評価において重要だ。特にDWIは、さまざまな脳の病変を高感度に検出することができる。DWIが、CO中毒患者の急性期脳病変の検出に有用であることは示されていたが、それら病変の有病率と特徴については明らかではなかった。そこで著者らは、急性CO中毒後のDWIに認められる急性の脳の損傷が、その後の遅発性神経後遺症と関係するかどうかを明らかにするために、韓国の大学病院で登録された患者情報を利用した観察研究を実施した。

 対象は、2011年4月1日から2015年12月31日までに、急性CO中毒で蔚山大学病院の救急部を受診した18歳以上の患者。MRIのDWI画像検査を実施した患者を連続的に組み入れた。一部の患者はFLAIR画像も撮影した。

一酸化炭素中毒の後遺症をMRIで予測するの画像

ログインして全文を読む