地域住民を30年間追跡したコホート研究を利用して、女性の産後の授乳期間とその後の糖尿病発症リスクについて検討した米Kaiser Permanente Northern CaliforniaのErica P. Gunderson氏らは、授乳期間が長い女性ほど糖尿病発症リスクは低かったと報告した。結果はJAMA Intern Med誌電子版に2018年1月16日に掲載された。

 授乳は、母親のトリグリセリド値と血糖値を速やかに低下させ、インスリンの分泌を減らし、組織に蓄えられた脂肪の放出を促すことが知られている。北欧やアジア系の中高年女性を対象に行われた大規模な前向き疫学研究は、授乳期間が1年延長すると糖尿病の相対リスクが3〜15%減少することを示唆した。しかしそれらは、自己申告された糖尿病について分析しており、妊娠糖尿病については考慮していなかった。そこで著者らは、より若い女性を調査対象とし、糖尿病の診断を確認した上で、様々な交絡因子も補正して、授乳期間と糖尿病発症率の関係を分析することにした。

 対象は、米国の若い男女の心血管リスクを調べるために、地域住民を30年追跡したCoronary Artery Risk Development in Young Adults(CARDIA)試験の参加者の中から選んだ。CARDIA試験

授乳期間が長いと糖尿病発症リスクが低下の画像

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