長時間作用性β2刺激薬(LABA)と長時間作用性抗コリン薬(LAMA)は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する治療の要となっているが、それらの投与と心血管疾患(CVD)の関係については議論があった。台湾の国防医学院のMeng-Ting Wang氏らは、これらの治療を新たに開始したCOPD患者のCVDイベントリスクは、使用開始後おおよそ30日後をピークに上昇し、その後減少すると報告した。結果はJAMA Intern Med誌電子版に2018年1月2日に掲載された。

 COPD患者に対するLABAやLAMAの治療とCVDリスクについては、研究によるばらつきが大きく、信頼性の高い研究がほとんどない。報告されたランダム化対照試験では、CVDのハイリスク患者は除外されていることが多く、イベント数が少なく検出力が低い上に、入手できる医療記録に制限があったり、途中で試験プロトコールから離脱する割合が高いためだ。そこで著者らは、台湾のほぼ全住民をカバーする健康保険データベース(NHIRD)を用いたネステッドケースコントロール研究を計画した。

 まずNHIRDのデータから、2007〜11年に新たにCOPDで外来を2回以上受診した、または新たにCOPDで入院した40歳以上の患者の記録を選び出し、コホー

COPD患者の治療開始後は心血管リスクが上昇の画像

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