わが国には残念ながら、HIV感染児あるいは小児AIDS患者の全数調査などの制度がないことから、その正確な動向を把握するには困難が伴う。そのため、HIV母子感染児らが成長過程で直面する社会的な課題については、患者個人やその家族、あるいは医療関係者らに、解決を委ねてしまっているのが現状だ。早急に、対策の軸を個々の点から線へ、線から面へ拡げていく努力が欠かせないが、その第一歩となる調査研究が昨年12月に開催された日本エイズ学会で報告された。大阪市立総合医療センター小児科の外山正生氏が35例の感染児について、彼らが直面する緊急課題を発表した。

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