海外では、既存の鎮痛薬では改善が見られない変形性手関節症患者にヒドロキシクロロキン(HCQ)が適応外使用されることがある。英国Leeds大学のSarah R. Kingsbury氏らは、ランダム化対照試験を行って、HCQの変形性手関節症患者の疼痛軽減効果をプラセボと比較したところ、有意差を示せなかった。結果はAnn Intern Med誌電子版に2018年2月20日に報告された。

 高齢者に多く見られる変形性手関節症に起因する慢性疼痛は、日常生活活動を妨げる。有効な治療はほとんどなく、また、併存疾患がある高齢者には適用できない薬も少なくない。ゆえに、プライマリケア医やセカンダリケア医は、生活の質(QOL)を向上させる治療を模索している。そうした中、複数の国で、他の治療に反応しなかった、主に炎症性の変形性手関節症患者に、HCQが適応外使用されている。この薬は関節リウマチなどの治療に用いられており、忍容性も示されている。

 そこで著者らは、中等症以上の疼痛がある変形性手関節症患者を登録して、HCQまたはプラセボを投与する二重盲検のランダム化対照試験HEROを計画した。参加者は2012年9月24日から2012年10月17日に、イン

ヒドロキシクロロキンは変形性手関節症の疼痛を軽減しないの画像

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