腎臓を提供した成人ドナーでは、短期的な糸球体濾過率の低下が起こることは知られているが、中長期的な健康リスクは必ずしも明らかではなかった。英国Bristol大学のLinda M. O'Keeffe氏らは、系統的レビューとメタアナリシスを行い、生体腎ドナーを非ドナーと比較しても中長期的な健康リスクの上昇は観察されず、末期腎不全(ESDR)と子癇前症のリスクは有意に上昇するが、絶対リスク上昇は小さかったと報告した。結果はAnn Intern Med誌電子版に2018年1月30日に掲載された。

 著者らは、生体腎移植のドナーとなった成人の中長期的な健康リスクについて検討するために、PubMed、Embase、Scopus、PsycINFOに1964年4月から2017年7月20日までに登録されていた観察研究の中から、追跡期間が1年以上で、生体腎ドナーと、非ドナーを対照群として健康のアウトカムを比較、または検証済みのツールを用いてQOLを比較していた研究を選びだした。

 17カ国で行われた52件の研究(11万8426人のドナーと11万7656人の非ドナーを登録)が条件を満たした。23件は北米で、10件は欧州で、2件はオーストラリアで、5件は南米で、12件はその他の国または地

生体腎ドナーの中長期リスク上昇はわずかの画像

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