英国London大学衛生熱帯医学大学院のRichard J Silverwood氏らは、成人のアトピー性皮膚炎患者では、全身性の炎症のために心血管リスクが上昇するという仮説を検証するため、住民ベースのマッチドコホート研究を行い、アトピー性皮膚炎患者は不安定狭心症心不全のリスクが高く、症状が重度で活動性の期間が長いほどリスクが増加すると報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年5月23日に掲載された。

 アトピー性皮膚炎と急性心血管イベントの関係を報告した研究はいくつかあるものの、それ以外の心血管リスク(喫煙や肥満など)を加味した上でリスクを分析した大規模な研究はなかった。また、アトピー性皮膚炎の重症度や、寛解状態や活動性の期間がリスクに与える影響も不明だった。そこで著者らは、英国の電子的医療記録であるClinical Practice Research Datalink(CPRD)のデータと、Hospital Episode Statisticsの入院データ、英統計局の死亡データなどを関連づけて、アトピー性皮膚炎患者の心血管リスクを調べることにした。

 最初に、CPRDに1998年1月2日から2015年3月31日までに登録されていた18歳以上の患者

成人のアトピー性皮膚炎で心血管リスクが上昇の画像

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