英国の40歳から69歳までの一般市民を対象に、ベースラインの握力とその後の総死亡率や、特定疾患の発症率と死亡率を調べた英国Glasgow大学のCarlos A Celis-Morales氏らは、同年代で同じ性別の人より握力が弱い人では、一部の例外を除いて疾患による死亡率が増加する傾向を示したと報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年5月8日に掲載された。

 骨格筋は、体の動きをコントロールする以外に、蛋白質の貯蔵庫として機能し、糖の取り込みやエネルギー代謝にも重要な役割を果たしている。癌や呼吸器疾患、慢性腎臓病、感染症など、多様な疾患の患者で、筋肉量が減少していることも知られている。そこで著者らは、握力と総死亡率、各種疾患の発症率と疾患特異的死亡率の関係について検討し、外来で用いられるリスク評価指標に握力を追加すると、リスク予測能力が高まるかどうかを調べるために、住民ベースの前向き研究を行った

 UK Biobankは世界の医学研究者が利用可能なコホートで、様々な疾患の研究に用いるため、イングランド、ウェールズ、スコットランドの22カ所の評価センターで40〜69歳の市民から参加者を募集して、2007年4月から

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