入院患者に抗精神病薬が処方される場合の目的として最も多いのが、せん妄関連の昂奮の管理だが、その場合の安全性については十分に評価されていない。米Harvard大学医学部のYoonyoung Park氏らは、急性心筋梗塞で入院した患者に、ハロペリドールを処方すると、非定型抗精神病薬を投与した場合に比べ、7日間の院内死亡率が上昇すると報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年3月28日に掲載された。

 FDAにせん妄治療薬として承認された薬はまだなく、せん妄治療ガイドラインは、安全性に基づく抗精神病薬の選択について一貫した見解を示していない。定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬は、どちらもQT延長や不整脈などの有害事象を起こす可能性があり、急性冠症候群などの心疾患で入院した患者には使いにくい。そこで著者らは、急性心筋梗塞で入院した患者の、せん妄関連の昂奮に対する治療薬の安全性を検討するコホート研究を計画した。

 コホートの設定には、米国の700を超える病院が登録しており、全米の入院症例の20%のデータを集めているとされるPremier Research Databaseを利用することにした。

心筋梗塞患者のせん妄治療に何を使う?の画像

ログインして全文を読む