2型糖尿病患者に対する第2選択薬または第3選択薬としてのDPP-4阻害薬の投与が増えている。DPP-4阻害薬の使用と炎症性腸疾患の関係を調べる観察研究を行ったカナダJewish General HospitalのDevin Abrahami氏らは、DPP-4阻害薬を使用している2型糖尿病患者の炎症性腸疾患発症リスクは、それ以外の糖尿病治療薬を使用している患者の1.75倍だったと報告した。詳細は、BMJ誌電子版に2018年3月21日に掲載された。

 DPP-4酵素は血清中に存在し、複数の細胞機能に関係することが知られている。DPP-4と炎症性腸疾患の関係については、これまでに、炎症性腸疾患患者の血清DPP-4濃度が健常人より低いこと、DPP-4濃度がこの疾患の活動性と逆相関することなどが報告されている。そこで著者らは、2型糖尿病患者を対象に、DPP-4阻害薬の使用と炎症性腸疾患の関係を調べる、住民ベースのコホート研究を計画した。

 700を超える一般開業医のクリニックが臨床データを登録している英国のClinical Practice Research Datalink(CPRD)から、2007年1月1日から2016年12月31日までに、インスリン以外の糖尿病治療薬の使用を新たに開始した18歳以上の患者

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