線維筋痛症患者に対する非薬物療法の中心はエアロビクスとなっている。米Tufts大学のChenchen Wang氏らは、線維筋痛症患者に対して太極拳エアロビクスの症状改善効果を比較するランダム化対照試験を行い、エアロビクスよりも太極拳の効果が上回っていたと報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年3月21日に掲載された。

 世界的に、18〜65歳までの一般集団の2〜4%が線維筋痛症だといわれているが、この疾患を治癒する治療法はない。現在行われているのは、薬物療法、エクササイズ、認知行動療法、健康教育などからなる集学的治療だ。鎮痛薬などを用いる薬物療法は、短期的には中等度の利益をもたらすが、臨床的に意義のある効果が持続することを示したエビデンスはない。非薬物療法の中心はエアロビクスだが、症状の変動により継続できない患者も多いため、代替となる非薬物療法が求められている。

 これまでに、線維筋痛症患者を対象とする2件の研究が、健康教育やストレッチと比較した太極拳の有効性を示唆していた。また、変形性関節症や関節リウマチに太極拳が有効だったことも報告されている

太極拳は線維筋痛症の症状を軽減するの画像

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