スイスBern大学のGeorge CM Siontis氏らは、低リスクの急性冠症候群(ACS)または安定冠疾患(CAD)が疑われる患者に対して行う非侵襲的診断検査の利益とリスクを比較し、より有用性の高い検査を同定するために、系統的レビューとネットワークメタアナリシスを実施した。その結果、ACS疑い患者については、CT冠動脈造影よりも運動負荷心エコー心臓MRIが有用だが、CAD疑い患者を対象とした場合には、検査法による明瞭な差は見いだせなかったと報告した。詳細は、BMJ誌電子版に2018年2月21日に掲載された。

 最近では、画像診断機器の性能が向上し、非侵襲的な検査モダリティーの種類が増え、運動負荷心電図、SPECT心筋シンチ、運動負荷心エコー、リアルタイム心筋コントラスト心エコー、CT冠動脈造影、心臓MRIなどが利用可能になった。これらのうちどのモダリティーを用いれば、心疾患以外が原因の胸痛患者の侵襲的検査を減らし、心疾患が胸痛の原因だった場合の治療成績向上につながるかを比較したランダム化対照試験は少ない。

 そこで著者らは、冠疾患の既往歴がなくACSのリスクが低い患者と状態が安定してい

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