慢性腎臓病(CKD)の高齢者が新たに心房細動(AF)を発症した場合に、抗凝固薬を処方した方が良いのか。英国University College LondonのShankar Kumar氏らは、住民ベースの後ろ向きコホート研究を行い、CKD患者が抗凝固薬治療を開始した場合、脳梗塞の発症率と出血リスクは増加するが、総死亡率は減少するという逆説的なデータが得られたと報告した。詳細は、BMJ誌電子版に2018年2月14日に掲載された。

 腎臓病ではないAF患者に対する抗凝固薬の脳梗塞予防効果は明らかだが、CKD患者では出血リスクが高まっているため、抗凝固薬の利益とリスクのバランスは明らかではない。CKDが進行して、推定糸球体濾過率(eGFR)が低下すると、脳卒中と出血のリスクはさらに上昇するため、抗凝固薬の使用を開始するかどうかの判断は難しい。そこで著者らは、CKDで心房細動を有する高齢者を対象に、抗凝固薬の処方と脳梗塞、消化管出血または脳出血、総死亡率の関係を検討するために、2006年1月から2016年12月まで、住民ベースの後ろ向きコホート研究を行った。

 対象はRoyal College of General Practitioners(RCGP)Research

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