院外処方箋を発行する病院でも、病院薬剤師が外来に関わることにより、保険薬局からの情報を有効活用して治療に当たる──。大分大学医学部附属病院総合内科・総合診療科の「物忘れ外来」での取り組みだ(図3)。 医師が薬剤部に協力を依頼したことをきっかけに2015年から始まった。病院薬剤師が、物忘れ外来を受診した認知症患者と面談し、医師の診察前後に聞き取りや服薬指導を行う。得た情報や指導内容はカルテに記載して医師と共有するほか、お薬手帳に記載。手帳がなければ1枚の書面にまとめて患者に渡す。物忘れ防止のためにノートを持ち歩く患者が多いため、そこに挟むなどして、確実に薬局やかかりつけ医に情報提供できるよう工夫している。

 物忘れ外来は週3日あり、そのうち病院薬剤師による面談は週2日の午後の時間帯。物忘れ外来を受診する全ての患者に対応できるわけではないが、医師と相談し、特に服薬管理が難しそうな患者がいれば、薬剤師が予約に合わせて外来に出向くという。

 同院の院外処方率は9割超で、これまで病院薬剤師は外来にほぼ関わっていなかった。しかし、「この取り組みにより、認知症患者の服薬アドヒアランスが向上すること

認知症患者の服薬状況をこまめに共有の画像

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