農繁期。この時期、薬局の様子が一変する。普段のバタバタとした活気ある風景が鳴りを潜め、ゆったりとした時間が流れる。薬局の大きな窓から空を眺めると、視力が落ちたせいなのか、はたまた梅雨の合間だからか、晴れているのにその空には透明感がなく、ただ厚く重くそこにあった。もうとっくに薬が切れているはずの面々が頭をよぎる。彼らはあの厚く重い空に阻まれて来局できないのかもしれない――そんなことを考えていた時だった。

「心房細動の治療は、抗凝固薬だけでいいんですか?」の画像

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