ある寒い日の昼下がり。外はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそうだ。午前診の患者さんの流れがひと段落したところで、バックヤードで薬局宛ての手紙を整理していると、5年目薬剤師のケンシロウがやってきた。いつもは暑苦しいくらいに溌剌としているのに、今日は外の天気のようにどんよりとした空気をまとい、見るからに元気がない。

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