「ついにインスリンになっちゃったよー」。軽い口調で喋っているが、相当落ち込んでいる風で、こちらと目を合わせようとしない患者。インスリンの自己注射の使い方から注意事項まで説明するのも病院薬剤師の仕事だ。調剤薬局で働いていた時は、現物を渡すだけで、実は使い方をまったく知らなかった。保管の仕方や器具の後処理を知らなくても業務は回せたので、インスリン注射については病院勤務となってから使い方を学んだもののひとつだ。

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