これまで左室駆出率(EF)の保持された心不全(HFpEF)の予後改善を目指して、幾つかの臨床試験が行われたが、エビデンスが得られた薬剤はまだない。そうした中、11月にロサンゼルスで開催された第85回米国心臓協会・学術集会(AHA2012)でHFpEFをめぐるセッション「左室駆出率の保持された心不全:現実あるいは神話?」があり、6人の演者が様々な視点から問題提起を行った。その中から、「なぜHFpEFの臨床試験は失敗したのか?」と題して講演した米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のJohn R Teerlink氏の講演要旨を紹介する。同氏は、今後、HFpEFを心臓だけでなく血管疾患として捉えるべきことを強調した。

左室駆出率の保持された心不全(HFpEF)の臨床試験が失敗した理由の画像

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