心筋細胞はほとんど増殖能を持たないため、心筋梗塞や重症心不全など心筋細胞が大量に脱落する病態では心臓移植しか有効な治療法が存在しない。心臓移植はドナー数に限りがあり、近年、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性肝細胞(iPS細胞)を用いた再生医療への期待が高まっている。ところが、研究が進むにつれて、ES細胞・iPS細胞では左室駆出率(EF)の改善が数%にとどまるなど、乗り越えなくてはならない問題点もクローズアップされてきた。Nature誌5月号に、iPS細胞の次世代を担う可能性のある心筋再生医療の動物実験データが報告された。

In situ心筋梗塞再生治療の可能性――誘導心筋細胞(iCMs)を用いた新たなアプローチの画像

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