病院外で発症した心停止例の70%は急性心筋梗塞や肺塞栓症が原因だ。そのため、心肺蘇生中に血栓溶解療法を行うことにより生存率が向上する可能性が考えられてきた。しかし、ドイツケルン大のBernd W. Bottiger氏らが実施した、前向きのプラセボ対照二重盲検ランダム化試験で、蘇生中にテネクテプラーゼ(本邦未発売)を投与された患者とプラセボを投与された患者の間で、30日生存率に有意差はなかった(14.7%対17%、p=0.36)ことが明らかとなった。試験は有効性が確認されないという理由で中止となっており、院外での心停止症例に対する心肺蘇生中の血栓溶解療法には、生存率を向上させる効果は見出せなかった。

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