なぜ心不全患者において心房細動が独立した予後規定因子ではなくなったのか、その要因の1つとして、時代変遷があると前回説明しました。その説明を聞いても、まだしっくりこない方は多いと思います。多くの先生方、そして私も持っている臨床的な感覚と合わないからです。実際、私たちは心房細動を発症して心不全が悪化する患者を数多く経験しています。ここで皆さんに気付いてほしいのが、前回述べた臨床研究では、心不全患者の予後を「洞調律」と「既に発症してしまった心房細動」の間でのみ比較しているということです。

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