前回、心電図の波形をいったん頭から解放した方がいいと言いました。本当に心電図を見なくてよいのかと疑念を抱く方も多いと思います。確かに、「心房細動を洞調律に復帰させて維持することが患者のQOLを向上させ、抗血栓療法に伴う出血の危険にさらされることなく脳梗塞を予防し、生命予後の改善につながる」とする考え方(仮説)が最近までの心房細動診療の常識でした。ところが2002年以降、この仮説を否定する大規模臨床試験の結果が相次いで報告されました。その代表的なものをいくつか紹介しましょう。

洞調律に戻そうと焦ることなかれの画像

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