利尿薬は心不全の治療において、歴史的に初期の薬に位置します。40年以上前、心不全患者の治療が安静と減塩が中心であった時代にフロセミドが登場し、たちまち患者の利尿がついて、うっ血状態が改善することから、心不全患者は利尿剤で治癒すると思われた時代もあったそうです。このためか、一部の循環器非専門医の間に「心不全の治療=利尿薬」という図式ができてしまいました。しかしその後、慢性心不全においてはACE阻害薬、ARB、β遮断薬が心不全患者の生命予後を改善するという前向き試験結果が多く得られ、利尿薬単独で心不全の治療を行うことはなくなりました。

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