心不全患者の約25%では、局所的な電気的興奮の遅延による非協調的な収縮が原因で病状が悪化します。この改善のために、ペースメーカを用いた心臓再同期療法Cardiac Re-synchronization Therapy(CRT)が行われ、良好な成績を上げていることは皆さん良くご存知のことと思います。ただし、もともと非協調的な収縮を示さない75%の心不全患者では、CRTによる恩恵が得られないことになります。そんな75%の人に朗報となるかもしれない動物実験の成績が、2015年12月号のScience Translational Medicine誌に発表されました。単純な一時的ペーシングにより、CRTのノンレスポンダーがレスポンダーになる可能性があるという、魔法のような方法です。

CRTノンレスポンダーをレスポンダーに変える一時的ペーシングの画像

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