臨床腫瘍内科医としてがん化学療法に携わって10年以上が経過するが、実に様々な人の死にかかわってきたと思う。医師をしていれば誰でも人の「生き死に」に直接的・間接的に関与するが、血液内科医のかかわる死は、常に謙虚でろうそくのような光ではあるが、絶えることなくわれわれの視界をわずかにでも見通せるように照らし続ける灯のように映る。それは、患者が他の誰よりも「人の生」について真摯に考え続けているからにほかならない。

弱き者の真理に生きる意味を見つけるにはの画像

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